私の仕事にもかかわってくるのですが、Windows 7のサポート終了が近づいてきました。2014年のWindows XPのサポートが終了した時のことを覚えているでしょうか。Windows XPは完成されたOSとして定評があり、多くの企業や個人の間で親しまれて使われてきました。しかし、MicrosoftのOSのサポートはちゃんと期限があるのです。
OSのサポートは製品発売後から5年間のメインストリームサポートと5年後からの延長サポート5年の計10年となっています。その10年が過ぎると、OSのサポートは正式に終了となるのです。

サポートが終了するとOSの脆弱性を突いたウィルス攻撃やDosアタックなどの外部からの攻撃に対し、無防備になってしまいます。つまりセキュリティホールを埋めるアップデートが完全になくなってしまうのです。そうなると、情報漏洩など個人情報の流出や、PCへの侵入によるハッキングなどされやすくなってしまうのです。
企業としてはもちろん対策をしなければ、信用問題に発展するかもしれません。実害が起こる前に対策を打つため、PCをすべて新しいOSへ入れ替える必要性がでてきます。それがOSのサポート問題です。
Windows 7の延長サポート終了は2020年1月です。
あと1年半の間に市場のWindows 7はすべてWindows 10へ移行されなければなりません。

ただ単純に買い替えればいいと思うかもしれません。しかし金銭面の問題からソフトウェアの対応の問題までさまざまな障害が立ちはだかります。
まずは金銭面の問題。ある企業にPCが100台あるとすれば、あと18か月の間に100台すべて買い替えなければなりません。つまり月に5台ペースです。毎月5台づつ買い替えるか一気に100台買い替えるか。いづれにしても多額の経費がかかります。会社であればメールの設定、プリンターの設定、ネットワークの設定、データのバックアップなど、いろいろな作業も伴います。
次にソフトウェアの対応の問題。企業で使われる基幹システムやCADソフト、生産機械に取り付けられているPCなどのWindows 10への対応問題です。OSが新しくなると必要になってくるソフトウェアのアップデート。ソフトウェアメーカーがいち早く新しいOSに対応してくれればいいのですが、そうでない場合、ソフトや機械自体が動かなくなってしまいます。
個人でも同じです。OSが変わるたびに使っているソフトウェアのアップデートや機器のドライバのアップデートが必要になってきます。
IT業界の技術革新のスピードは年々早くなってきています。それに追いついていかないと取り残されてしまいます。
あと1年半とみるか、まだ1年半もあるとみるかは情報担当者やあなた自身次第です。
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